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8月, 2018の投稿を表示しています

正しいアンブシュアとは

正しいアンブシュア 正しいアンブシュアとか、理想のアンブシュアについて聞いたことある人はいると思います。アンブシュアというのはとても大事なところであるゆえに、バランスが崩れると楽器が吹けなくなってしまうほどデリケートなところでもあります。 雑誌や教本では、理想的なアンブシュアというのが書かれていますが、あくまで理想であってその通りやらないといけないわけではありません。そのアンブシュアが吹きにくい人がいるのも現実です。疑いもなく理想のアンブシュアに正そうとした結果、バランスが崩れ楽器が吹けなくなる人もいると思います。ですのでそういったお手本は一つの参考程度にするのがいいかなと。鵜呑みにするのは良くないです。 大事なポイントは、歯並びにあります。 人それぞれ同じ歯並びの人はいません。ですので、マウスピースをあてる場所が横方向でいうセンターだと吹きにくい人はいます。 (実際僕もマウスピースはセンターからずれています。) それを無理にセンターにすると無茶苦茶吹きにくかったり歯が痛くなったりしますので、今吹いていて吹きやすいのであればその位置で吹くのがいいかなと。 縦方向の位置についても同様で、人よって前歯が出てたりしますのであてる位置が自然と上になったりあるいは下によったりします、それで構いません。自分が一番音が出しやすいところがその人にとっての理想のアンブシュアの場所になります。(マウスピースとの相性もありますから、自分に合うマウスピースを選んでいたと仮定しての話です。) もしアンブシュアで悩み始めてしまったら、一度吹くのをやめてみることをおすすめします。 どの位置にマウスピースをあててもしっくり来ないのであれば迷ってしまっているので、一度楽器から離れて感覚をリセットしましょう。そして、初めて楽器を持つような感覚で自分の一番なりやすい口の当て具合を探すのがいいと思います。 もし楽器から離れるのが難しいようであれば、気にしないことです。今までの吹いていた場所で吹き続けてアンブシュアのせいにせず、別のことへ意識を向けているうちに気にならなくなってきますので一時の気の迷いだと割り切って考えないのをお勧めします。 マウスピースを変えたあとや、楽器が変わったあと、練習で煮詰まってきたりするとそういう現象が出やすいので...

音を外してはいけない?緊張と向き合う

音を外してはいけない  このことばかり気にして楽器を吹くのは良いとは言えないですよね。外したら怒られるからと、ビビりながら演奏すると余計に外すし思い切り吹くなんてできない。 外してもいいから思いっきり吹いたほうが上手くいくことが多いし好感が持てます。 そして本番でなぜ緊張するのか?そういう外したら怒られるなどの恐怖感があったりするからです。あとは余計なプライド。上級生になればなるほど背負うものが大きくなるから緊張する。 どうしたら緊張しないようにできる? 緊張しているときに「緊張しちゃだめだ、落ち着かなきゃ」って思えば思うほど緊張します。 そうしたらまずは緊張していることを受け入れましょう、人間は「~してはいけない」という考え方にはあまりいい方向に動いてくれません。なので、「あー自分は緊張してるんだな」と、そういう風に考えましょう。自分を第三者目線で見ると意外と落ち着くことができますよ。 緊張は誰でもします。 マイナスに働く緊張というのは自信の無さから来ます。 その本番までの準備過程で自信を持てるくらい練習をしてきたか。「これだけやったから大丈夫」と思えるくらいまで練習をしてきたか。 人前で本番をする当日だけの問題ではないんです。それまでどのくらい準備をしてきたかで、 プラスに働く適度な緊張感とマイナスに働く過度な緊張 に分かれると思います。 プラスであれば、普段以上のパフォーマンスが出るかもしれないしいつも通りできる場合が多いです。マイナスの場合は頭が真っ白になってなにをやっているかわからない状態になります。もし、後者になってしまったとしても 身体が勝手に演奏してくれるくらいまでは練習しておいたほうがいいですね。 緊張をゼロにすることはできないので、うまく付き合っていく必要がありそうです。

マウスピースを選ぶときに気をつけること

マウスピースの選び方 マウスピースって皆さんどうしてます? 学校にあったケースに入ってたやつをそのまま使ってる、買った楽器についてたやつを使ってる、自分で買いに行った、マウスピースコレクターだ!etc. いろいろあると思います。 極論、吹きやすければなんでもいい。 ではありますが今回はマウスピースの選び方、そしてそのあとの付き合い方について書いてみたいと思います。 付属品、それって自分に合ってる?? 学校にある楽器や、買った楽器には大抵付属のマウスピースが入っていると思います。なんの疑いもなしに吹いていると思いますが、自分のスキルアップのために自分に合っているものを選んでみてはいかがでしょう? 付属のものは、すべてとは言いませんがほとんどが万人受けするように中くらいのサイズで作られており、それが一番いい!という人もいるかもしれませんが、他のサイズと吹き比べてみてそこに行きつくのであればいいと思います。 今自分が使っているマウスピース以外を吹いたことがない人は、一度楽器屋さんでいろんなサイズのマウスピースを吹かせてもらいましょう。そうすると「あ、この楽器ってこんなに吹きやすいんだ」など発見があると思います。 マウスピースの選び方 さて選び方です。これが正解というのはないですが共通して言えるのは、 楽器を持参したほうがいい。 ということだと思います。 マウスピースと楽器は合わせて一つの楽器として成立するのでどちらかがかけてしまうとちゃんと選ぶことができません。 楽器屋さんに行ったら、今自分が使っているマウスピースと同じくらいのサイズを何種類か出してもらいましょう。そこから少し大きくや少し小さくなど冒険をしてみるのもありです。(ヤマハ系でしたら、51c4 or 48を使っていると思うので47~52くらい。Bach系でしたら、6 1/2ALや5GS あたりを使っていると思うので、6 1/2AM~5Gくらいですかね。) 自分のマウスピースのサイズを言って、このくらいのサイズで。と言えば伝わりますよ。 おそらく個室に案内されるので、そこで自分の楽器を組み立てて、片っ端から吹いてみましょう。吹きやすいマウスピースを選ぶために、 吹き比べをするときには毎回同じフレーズを吹くといいです。 ...

上手くなるためにはどうしたらいいか?

上手くなるにはどうしたらいいですか? こういう質問をよく受けます。極論を言ってしまえば「そんなの僕が教えてほしいわw」ですが、それでは先に進まないので今の自分なりの考えを書いてみます。 上手くなるというのは具体的にどういうことでしょう? たぶん人それぞれ考えることはあると思いますが、どうなった状態が上手くなる。ということかを具体的にしてみるところからはじめてみましょう。 タンギングがきれいにできる。 高い音が出せるようになる。 肺活量がもっと増える。 速いパッセージができる。 等々 人によって目的があるはずです。 「とりあえず上手くなりたい。」というのだけ言っても上手くはなりません。 どう上手くなりたいのか? これを知ることが上手くなる第一歩です。 自分がどのくらい下手なのか知る どう上手くなりたいか。と同じくらい大事なのはここです。 自分の実力を知ることが上手くなる一歩です。 自分の実力を客観的にみて、自分の求めるレベルとどのくらい違うのか、そして何が足りないのかを知ることができれば、もう上手くなる準備はほとんど整ったと思います。 さて、ここまで書いたらどうすれば自分の実力を客観的に見れるかわかると思います。 そうです、録音してみましょう。 今は便利な時代で、スマホさえあれば簡単に高音質で録音することができるようになりました。自分の演奏、なんでも構いません。ロングトーンやリップスラー、曲でもなんでもいいです。まず録音してみてぜひ聞いてみてください! 自分の実力のなさに愕然とすると思います。 それでいいんです。自分の演奏が下手だと感じるということは、つまり 【自分が思っているほどうまくなかった。= 自分の理想はもっと高いところにある】 ということです。 次は、何が悪いのかよーく聞き直してみましょう。音程?発音?音色? 【全部】っていう答えはやめましょう。 それはある意味逃げなので、その全部の中身を詳細にすることが大事です。 そうやって自分にとって直すべき点を明らかにすることで、具体的になにをすべきかわかってきます。それで繰り返し録音をしたり、メニューを組んで集中的に練習したりすれば、自然と自分の理想に近くなって...

楽器を吹かないという選択肢

練習は毎日かかさずするものだという意識 【楽器を一日吹かないと三日分戻る】って聞いたことありません?毎日欠かさず練習し続けないとどんどん下手になっていくってことだと思うんですけど、その考えは大事な面もありますが信じすぎてはいけない面もあります。 特に本番前とかコンクール前だと、最後の追い込みということで毎日朝から晩までずーっと練習してることもあると思いますが、 人によっては調子が悪くなったりスランプに陥ったりする ことがあります。 こうなってしまうと本番前ということで焦りが出始めて余計に練習するようになり、更に調子が悪くなる悪循環が始まります。しまいには直前に楽器の仕様を変えたり楽器の掃除をしたりして本番全く上手くいかないという最悪の状況になってしまいます。 そういった悪循環を断ち切るためにはどうしたらいいか。 それは、 【楽器を吹かないという勇気を持つこと】 です。 これはなかなか本番前には難しい決断だと思いますが、悪循環による嫌な気持ちをリセットしたり、蓄積されている疲労を回復したり、体をリセットするという意味でとても効果があります。 本番前に1日楽器を吹かなかったからといって下手になることはありません。 むしろ吹かない日を作ることで練習に集中することが出来、メリハリがつくようになります。 また、 本番直前にたくさん練習する人を見かけますが直前に練習したところで上手くはなりません。諦めましょう。 大事なのは本番前までにいかに普段から準備をしているかです。 本番前は、たくさん練習することよりコンディションを整えることに専念して吹きすぎないことが大切です。そのためには吹かないという選択肢もありだと思います。 吹かない日は、練習のことは忘れてパーッと遊んだりして気持ちをリフレッシュしましょう。そして吹く日になったら気持ちを切り替えて「よし、やるぞ」という気持ちで練習に臨むといいと思います。

指導において答えを教えるのは簡単

答えを教えるのは簡単 参考書の冒頭に書こうと思っているのですが、参考書を作るにあたり懸念事項がありました。それは【 悩んでいることやわからないことへの答えが書いてあるから、簡単に答えにたどり着くことができてしまう。】 ということです。 なんのこっちゃって話ですがこれは大事なことで、この参考書を読めば答えにたどり着くけれども、自らの考えなしに読んでしまうとなかなか身にならないということです。 知識にはなるけど知恵にはならない。 僕はレッスンの際にはすぐには答えを教えません。 「今の自分の演奏に点数をつけるなら何点??」 それが例えば60点だとしましょう。 そしたら、あとの40点は何が足りない?? どうしたらその40点は取れると思う?? そうやって生徒に考えさせます。 そこで自分なりに考えて、例えば【準備が悪かった】【息がたくさん吸えてなかった】というような答えを導きだしたら、 「じゃあそれを気をつけてもう一度やってごらん」 とします。そしてもう一度点数を聞きます。 70点まで上がった。良いじゃん。じゃああと30点だね。 あとは何が足りないかな?? そのプロセスを経ていくうちに、生徒は自身でできる限界まで考えることになると思います。 そして最後の最後で、ヒントをあげます。 そしてそれに挑戦して自らできるようになることで、経験となり知恵となります。 これで一つ生徒にとって引き出しの中身が増えることになります。 これが頭を使うということです。自分で考えて上手くなるということです。 指導者がいなくても自分で考え、自分から実践をすることでどんどん上手くなれる。 僕の指導者としての最終目標はそこにあります。 もちろん答えをはじめから与えるのは簡単ですし楽です。 けど、それは生徒の為にはならない。 もちろん、指導者が必要ないと言っているわけではありません。自ら考えて考え抜いたけれども知識や経験不足でわからないことがあるときに、手助けをしてあげる役割は必要ですから。 前置きが長くなりましたが、参考書を開く際は 【そこに答え(ヒント)が書いてあるからこそ、ちゃんと自分なりの考えをもって答えと向き合ってほしい】 です...

トロンボーンの参考書

トロンボーンの参考書 先日ツイッターで、トロンボーンのノウハウ本を作ってみたいというツイートをして多くの反響をいただきました。参考書という位置づけがおそらくしっくりくるんじゃないかなと思いましたので、そのような方向で進めてみたいと思います。 これまで講座動画を作るにあたってたくさんのご質問をいただいておりましたが、その中には教則本には書いていないこともあり、また指導者にとっては当たり前だと思われていることが、楽器を始めたばかりの人やアマチュアにとってはそうでないことも多々ありました。 例えば、 ・音が割れてしまう、どうしたらいいか? という質問があります。これは「音を割らないでください。」で済まされることが多く、吹き手は音を割らないようにそっと吹くことや、小さく吹くことに意識を向けてしまうため結果として、【音が鳴ってない】【後押し】【音抜けが悪い】という方向になってしまいます。 本来であれば、音が割れるという現象は【その音に対して、息のスピードが速すぎる or 息の量が足りない or タンギングが強すぎる】という全体のバランスが悪いことで起こるため、ブレスの仕方(吸い方と吐き方)を改善するのと、ノンタンギングでの効率のいい息の入れ方(息の初速)の習得、音の出始めから終わりまで意識をもつ(音が割れる人の多くは音の出だししか意識がなく、音の伸びている間、終わるまでの意識が少ない)ことによって軌道修正することができます。 【音を割らないでください】だけだと、【割ってはいけない】という意識が根付いてしまっているため、そこから音を鳴らすことがかなり難しくなってしまいます。そこから苦手意識ができてどうしたらいいかわからないという状況になります。辛いですよね。。 こういったケースが多くあると思い動画では対応しきれない現実もあるため、今回一つの参考書といった形に残すことで少しでもトロンボーン吹きの人が楽しくステップアップできたらいいなと思ってます。 コンセプトとしては、 トロンボーンの教則本では教えてくれない細かいことや、 普段何気なくやっていることだけど実は見落としていることを、 dRoiDのこれまでの経験をもとに解説していく。 のようなことを考えています。 ですので、いわゆる教則本とは違います。 教則本や普段のレッスンと...

自分を成長させてくれるのは、失敗、挫折、悔しさ

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今日はとても悔しい思いをしたので記録がてら書きます。 これまでの自分はどこか甘かったんだと思う なんでもかんでもそれなりにこなすことができたし、センスもあると思ってた けど実際のところ、そうじゃなかった 自分の苦手な分野になると途端にできなくなる 苦手だということを再認識させられた とてもくやしい だから負けたくない。自分に。 自分の弱さに負けない、向き合う 急にはできないかもしれないけど 一歩一歩確実に乗り越えて いつか、今日の悔しさを思い出したときに この日のことを笑えるように そして、この日があったから今日があるんだと 思えるように 自分を成長させてくれるのは、失敗、挫折、悔しさ また頑張ろう 人生一生勉強